みをすつ

身を捨てる

終わりを自分で決められる連休中

仕事を辞めて気が付いたら10日以上経っていた。在職中でとった最長の休みがコロナの療養期間の10日だったので、直近で現在が一番まとまった休日を過ごせている、ということになる。まぁ、まとまった休日も何も、次の職場を決めていない無職なのでこの記録は自分次第でいくらでも更新できる。

 

無職をして分かったことは仕事をしていなくてもやることはそれなりにある、ということ。人に誘われれば出かけるし、病院に行ったり、日用品の買い物をしたりする。わたしは他の人より行動できるターンが少なくて1日一つぐらいしか予定をこなすことができない。そういう性質のおかげで毎日何かしらの予定があるし、予定がすぐに終わったとしても延々とごろごろしたりスマホをして過ごせたりするので、わたしはかなり無職に向いているのかもしれない。実際、10日あったコロナ療養期間中もかなり軽症であったが食料調達の不便さを除いては何も不満がなかった。

 

 

世間はGWだが、無職にGWは関係ない。けれど就職してからずっとシフト制の職場に就いていた自分には仕事をしていたとしてもGWは関係なかった。先に述べたコロナ療養期間の次にわたしが在職中にとれたのはたったの3連休だ。

在職中は「9連休です」「今日から5連休」などとSNSで呟く人たちを憎さが混ざった羨ましい気持ちでみていたが、無職になった今ではそうやってはしゃいでる人たちを「なんか子どもみたいで可愛いな」ぐらいの気持ちで眺めることができる。希望する国民全員が早くたくさんの連休をとれる世の中になってほしい。

 

今日、実家から持ち帰っていたスーツをクリーニングに出した。既卒の転職に(もう退職しているから転職じゃなくて、就職なのか)リクルートスーツは適切なのか色々調べて「リクルートスーツを着ていいのは20代前半まで!」「中のシャツを変えれば着てもよい」など色んなサイトを見れば見るほどわからなくなり、面倒くさくなったので散歩を兼ねてとりあえずクリーニングに出してから考えることにした。仕事を辞めて様々なしがらみから解放されたつもりでいたけど、仕事を辞めたからこそ発生する「面倒くささ」は扱いなれていない分、かなりイライラする。

 

 

仕事を辞めた次の日、同僚数人と飲み会に行く機会があった。そこで一人の同僚から「何してるんですか?」ときかれた。「仕事を辞めて何してるんですか?」という自尊心が高い無職にはつらい質問だ。「何してるんですか?」もなにも、その時は仕事を辞めた次の日にきかれので「昨日退職したばっかりでしょ、1日しか経ってないじゃん。普段の休日と変わらないよ」と答えたが、今同じ質問をされると回答にちょっと困る。

わたしは相手が退職することを知った人に「次の職場どうするんですか?」と質問しない人、無職や休職している相手に「何してるんですか?」ときかない人が好きです。でも、きかれたからってその人のことは嫌いにならない。これは自分への言い聞かせでもあります。

 

 

無職だけどGWは大阪に行く。初めての一人旅だ。推しグループのイベントがありそのイベントが映像化されないことを知ると躊躇なく申し込みを済ませた。ビジネスホテルに宿泊することも考えたがGWで人が多そうだな、と思って日帰りに決めた。

在職中だったら絶対にできなかっただろうな、と思う。

まずGW期間に休み希望が通る可能性がかなり低い。それに働いていたときは、常に疲弊していて無気力状態だった。いくら推しグループとはいえたった1時間のためにお金と時間を割いて出かけるのか、疲れるし傷つくことがあるかもしれないのに。次の仕事のことを考えると家でなにもせずにじっとしているのが一番心身のために良いことだ。そんなネガティブな考えを払拭できたのはわたしが今、仕事をしていないからだと思う。

 

仕事をしていないうちに色んな体験をしておきたい。

 

今週のお題「何して遊ぶ?」